バロック最大の巨匠〜カラヴァッジョ

カラヴァッジオの絵画動画



ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio 1571-1610 イタリア)
17世紀イタリア絵画の革命児、カラヴァッジョは、ミラノで画家の修業をし、宗教画や風俗画などを描いてきた人物です。北イタリアの小さな町、ロンバルディアのカラヴァッジョ村で生まれました。

カラヴァッジョには、ローマに移り、サンタ・マリア・デラ・スカーラ教会の注文で描かれた『聖母の死』は、余りにもリアリズム過ぎて、冒涜的だと受け取りを拒否されたという話があります。
こうした強烈な明暗と革新的な手法は、いたるところで拒否反応に会いますが、その一方でこの徹底したリアリズムには信奉者が増え、多くの画家たちに影響を与えてきたのも確かです。
フランスのラ・トゥール、オランダのレンブランドなどがその代表例といえるでしょう。

彼は題材が例え聖人であっても、庶民と変らず、みすぼらしく描くレアリスムの様式にこだわったのです。

そして強度な陰影の中に描き出された人物と、その横にある花。女性が剣で、首を切っている生々しい場面が描かれている『限りなく陶酔に近い残虐』などがあります。
カラヴァッジョはナポリからシチリア島の先にあるマルタ島に渡り、そこで彼の生涯で、最大で最高の傑作を生み出すこととなります。

『洗礼者ヨハネの斬首』で、この作品には、彼がこれまで得てきた全ての技術と手法が注ぎ込まれた、彼のいわば頂点の作品として、研究者の間でも高い評価を受けている作品です。

彼の多くのスキャンダルとは裏腹に、後年は真摯な新興によって精神性を高める名作が次々と生まれたのも確か。最後はローマ教皇の特赦を得ますが、その知らせが間に合わずマラリアにかかり不慮の死を遂げることになります。
37歳の若さでした。


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