偏執狂的批判的方法〜ダリ

ダリの絵画動画



サルバドール・ダリ(Salvador Dali 1904-1989 スペイン)
ピカソと並んで20世紀最大のシュールレアリスムの画家ダリは、スペインのカタルニア地方のフィゲラスに生まれました。

25歳でパリに出てシュールレアリストのグループに加わります。そこでガラと出会い激しい恋に落ち結婚することになります。ダリの生涯に渡ってガラは、彼のインスピレーションの源となり、その頃描いたガラの後ろ向きの肖像画が『ガラの測地学的肖像』です。

精緻な筆致で、未来の不安を表す超現実的な絵を私たちはシュールレアリスムと呼んでいましたが、その絵は正常そのものです。一瞬見ると本当にダリの絵だろうかと迷ってしまうほど。後ろ向きに描いた肖像画に意味があるのでしょうか?見た人が考えるところにダリの本質があるのかもしれないですね・・・。

同じ例として「パン籠」があります。ダリといえば夢のリアルティーを描く画家です。有名な相対性理論の視覚化と言われている『記憶の固執』や『死の騎手』『茹でた隠元豆のある柔らかい構造ーあるいは内乱の予感』などの傑作を次々生み出します。

多くのシュールリアリストが左翼系であったのに、ダリは非政治的でありました。しかし彼は時代の先端的な問題と、積極的に取り組み、原子核、遺伝子、DNAなどテーマにした絵を描いています。またキリストへの信仰、現代科学への興味から、化学と宗教を融合させた作品もだしています。


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