形而的絵画〜デ・キリコ

ジョルジョ・デ・キリコの絵画動画



ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico 1888-1978 イタリア)
メタフィジカルな新しいタイプの絵画を創造した、シュルレアリスムの画家キリコは、ギリシャのボロスでイタリアの両親の元に生まれます。画家を目指したのは父の影響が大きく、11歳で画家マヴハディスの影響を受け絵画へ目覚めるのです。

キリコが王立美術学校に通うようになってから、怪奇な幻想的、浪漫主義のベックリンと出会うことになります。このことがキリコの生涯に渡って影響を与えることとなりました。もう一人はニーチユ。彼の強烈な神秘的な勘定を造形化することになります。

キリコの独自性を発揮した最初の作品が『預言者の償い』です。その後"形而上学派”というグループをつくり、マネキンなどをモチーフにした名画を数多く世に出すことになります。

その一つが有名な『へクトールとアンドロマケーの別れ』です。マネキン人形が2体抱擁し、木組みに支えられ、床に固定されています。実に神秘的です・・・。

これが彼らの主張する"形而上学派"の作品になります。ベルリンで個展を開き、エルンストを始め、ドイツやスイスのダダイストたちを驚愕させた話は有名です。
彼は、シュルレアリスムの重鎮的存在になり、キリコの晩年は、こうした画壇的栄光に背を向け、前衛芸術から遠く離れた位置にありました。


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