ロココ美術の伝承者〜フラゴナール



ジャン・オノレ・フラゴナール(Jean Honore Fragonard 1732-1770 フランス)
18世紀フランス最高の官能美画家フラゴナールは、フランス、グラースに生まれます。はじめは、画家シャルダンに入門、次いでブーシェに師事し、『黄金の子牛にいけにえを捧げるヤラべウム』でローマ賞1等を受賞します。

フラゴナールは、空想的で魅惑的なロココ様式を継承しています。

そしてさらに自由で陽気な、のびのびした絵画の世界を作り出し、ロココ時代を代表する画家にまでのし上がっていきました。それを決定付けたのが名作『ブランコ』といえるでしょう。

この作品は、フランスの男爵から依頼されたもので、その男性と愛人を描いたものです。ぶらんこに乗る女性のスカートの翻り間に座る男性の視線が、そこに注がれています。

性的暗示に満ちた場面は、官能派画家の真骨頂といえる傑作。
フラゴナールの全半生は優れた歴史画を発表し、後半生は通俗的な作品が多いです。

彼はこうした官能に満ちたおおらかな愛と性を描きだす反面、画風も洋風も全く違う肖像画、風景画、パステル画、エッチングなど手掛ける器用な画家であったといます。
フラゴナールがロココの正当な継承者を伺わせる作品が『逢引』とえるでしょう。優美な庭園で、恋の戯れ、軽妙なタッチ、と温かみのある色彩で包んだ名作です。フランス革命が吹き荒れる中、次第にロココ様式は影を潜め、やがて来る新古典主義の中で埋没していくことになります。


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