黒の魔術師〜マネ

マネの絵画動画



エドワール・マネ(Edouard Manet 1832-1883 フランス)
"近代絵画の父"と呼ばれ、印象派の先駆者的存在のマネは、
パリの高級官僚の家に生まれ、父の手ほどきで画家を目指します。

歴史画家トーマ・クチュールに師事、大作『アブサンを飲む男』は、サロンで落選します。当時サロンは、アカデミーが支配しており、風俗画や写実的な絵は入選が難しいものでした。そんな情況で落選者が相当出て、芸術家の不満が高まります。それを伝え聞いた皇帝ナポレオン3世は"落選展"を開催しました。

そこに出品したのがマネの代表作ともいえる『草上の昼食』でした。二人の男性と、一人の全裸の女性を描いた作品ですが、批評家たちを激怒させます。
元々彼は、古典的な構図を、古典絵画の巨匠の作品から取り入れ、近代絵画と融合させる手法をとっていました。そこが近代絵画の父と呼ばれる所以でもありましいた。

続いて出した『オランピア』もサロンに出品、大変な物議を醸し出した作品だが、これもティツィアーノの作品の構図で、ルネサンス時代の横たわるビーナスの形式を受け継いだものです。

マネの作品全体の特徴として、印象派では数少ない、黒を魅惑的に多用した画家でした。
『エミール・ゾラの肖像』『黒い帽子のマルタン夫人』などがその好例です。

マネの後半生は、日本の浮世絵と出会い、影響を受け、ルネサンス以来の遠近法を捨て、平板な表現の人物像を描いています。その端的な例が、誰もが知っている『笛吹きの少年』です。


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