神のごとき人〜ミケランジェロ

ミケランジェロの絵画動画



ミケランジェロ・ヴォナローティ(Michelangelo Buonarroti 1475-1564 イタリア)
盛期ルネサンス時代、ダヴィンチと競い合える実力を持った彼を、人々は「神のごとき人(ディヴィーノ)」とまで呼んでいました。ラファエロやダヴィンチとともに盛期ルネサンス三大巨匠の一人です。

ミケランジェロの得意分野は彫刻ですが画家でもあり建築家でもありました。

イタリアのフィレンツェで生まれ、ユリウス二世にローマに招かれ、天井画の最高傑作と言われる『天地創造』を、ヴァチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で完成させたミケランジェロ。
彼の描く人体は力強く、そして女性に近い感性を持っているのではないかと感じるくらい繊細で美しいです。

筋肉の隅々まで丁寧に描き、躍動感溢れる人体美は、彫刻から来るものと思われます。この傾向は、世界初の人類誕生を描いた『アダムの創造』でも、この彫刻的な表現は見受けられます。

そして世界最大のフラスコ画と言われた、『最後の審伴』に受け継がれて行くのです。

『最後の審判』は、この世の最後を描いたもので、300人もの人物を画面の中に配し、どの人物を見ても克明に表情豊かです。中央のキリストは、それまでの絵画に見られなかったほど人間臭く描いています。

ミケランジェロの絵画は、彫刻的な立体表現が特徴であり、肉体美を追求する孤高の天才画家と呼ばれました。後に続くマニエリスムの線描様式は(エル・グレコなど)、この立体表現が元となっているのかもしれません。


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