孤独な画家〜ユトリロ

ユトリロの絵画動画



モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo 1883-1955 フランス)
エコール・ド・パリの孤高の天才画家ユトリロは、パリモンマルトルのポトー街にシュザンヌ・ヴァラドンの私生児として生まれました。

17歳でアルコール中毒となり入院、その治療のため絵を描かせたのが画家となる第一歩だったという画家です。その後40歳までの間に9回も入退院を繰り返しています。

そして“白の時代”に入ります。

ユトリロを語るとき、三つの時代に分けられます。@はモンマニー時代、ピサロを追って印象派画風を描いていた時代、A裏通りの白亜の建物や、街路を白く哀愁を込めて描いていた白の時代『コタン小路』エコール・ド・パリの画家たちの中でもパリらしい雰囲気の都市風景を、描いたのは、ユトリロだけでした。
B華麗な色彩の時代『旗で飾られたモンマルトル・サクレクール寺院』この作品は、哀愁さと華麗さを、併せ持った作品として評価が高いです。

若いときからモンマルトルで、酒におぼれながら独学で絵を学び、独特の新しい様式を創り、新鮮な都会風景を描き続けた孤高の天才画家、ユトリロの晩年は、パリ郊外のル・ヴェジネの別で暮らし、レジョン・ドヌール賞を受賞し、名実共にフランスを代表する画家の一人となりました。


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